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第729回 定期演奏会Bシリーズ
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指揮:野平一郎*
指揮:杉山洋一**
チェロ:堤剛
《日本管弦楽の名曲とその源流−14(プロデュース:一柳慧)》
野平一郎:オーケストラのためのトリプティーク*
野平一郎:チェロとオーケストラのための響きの連鎖*
ブーレーズ:エクラ/ミュルティプル(2002年改訂版・日本初演) **
当公演は終了いたしました。
| 座席 | S席 | A席 | B席 | C席 | P席 |
|---|---|---|---|---|---|
| 料金 | 6,500 | 5,500 | 4,500 | 3,500 | 2,500 |
| チケットぴあ 0570-02-9999 http://t.pia.co.jp/ | |
| e+ http://eplus.jp/tmso/ | |
| 東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650 | |
| 都庁内東京観光情報センター 03-5321-3077 店頭販売のみ(電話予約はできません) | |
| サントリーホールチケットセンター 03-3584-9999 | |
| ローソンチケット 0570-000-407 |
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
託児サービスは、演奏会の1週間前までに下記にご予約ください。
1歳児以上が原則ですが0歳児や障害をおもちのお子様については下記にご相談ください。
託児料の一部としてお子様おひとりにつき2,000円をご負担いただきます。
お申込先:イベント託児・マザーズ(月〜金 10時〜17時) tel: 0120-788-222
マザーズホームページ http://www.mothers-inc.co.jp/
ブーレーズのオーケストラ音楽は甚だ大雑把に言うと、シェーンベルク風の凸凹した旋律と、ドビュッシー風のフワフワした音色と、ストラヴィンスキー風の錯綜したリズムを、濃密に化合して出来ている。《エクラ/ミュルティプル》という曲名はフランス語。エクラには瞬間的に砕け散る華々しいものといった意味がある。ミュルティプルは英語のマルチだ。要するに、シェーンベルクとドビュッシーとストラヴィンスキーが多様に重層して輝いては砕け散り続ける大花火大会みたいなものだ。ラテン的感覚美の造型にすこぶる鋭敏な杉山洋一がどう指揮するか。
野平一郎はブーレーズの影響を強く受ける。しかし、ブーレーズが忙しい大都会の写し絵のような過剰なまでに複雑で個がマスに取り込まれる曲ばかり作りたがるとすれば、野平はそれに反発し個を浮き立たせようとする。個の声に耳を傾け、それとマスを対比させ、濃淡や起伏やドラマを作る。端的な証拠としてブーレーズはソリストの居る協奏曲作りにあまり興味がないが、野平には大いにある。チェロ協奏曲と呼んでいい《響きの連鎖》は、初演ソリストの堤剛の音楽性を意識した骨太な独奏が、ブーレーズのように複雑に流動し続けるオーケストラと絡み合う。一方《トリプティーク》にはソリストは居ない。でもこれは一種の「管弦楽のための協奏曲」だろう。各パートがサッカーのようにパスを回し合う。個の機動性が前に出る。そんな野平の流儀はバルトークを思わす。ハードボイルドに個の主張を立てるバルトーク。そのあたりへのこだわりが野平をブーレーズからはみ出させる。自作自演も楽しみ。
文/片山杜秀