リレーエッセイ Relay Essay

No.5 トランペット
中山隆崇(なかやまたかし)
Takashi NAKAYAMA
中山隆崇

好きなもの

みなさん、こんにちは、トランペット担当の中山隆崇です。
人はみな、ぽんぽんと呼びます。

これを書いているとき
世の中は夏休み、とても暑い日が続いています。
お盆前の暑い中、家族(4人と1匹)で箱根へ旅行をしました。
今回は皆の予定が合わず1泊旅行となりましたが、温泉に入り、美術館にいき、行く道の景色を楽しみ、アウトレットにいき、リフレッシュ!
私にとって家族との旅行は、日常から離れてリラックスできる大事な時間です。
子供も大きくなってきて予定を合わせるのも大変、続くと良いなぁ。

そして先日は都響バドミントン部の活動日、都内の体育館で2〜3時間バドミントンをやった後に近くのお店でお食事会、普段は演奏以外あまり接点のないメンバーと運動したりお喋りしたりと、若干人見知りの私にはありがたい、こちらも楽しく良い時間です。
都響には他にも部活があって、ゴルフ部、健康倶楽部、スキー部、将棋部等、各々いっとき演奏から離れて、親睦を深め、次への英気を養っています。


思い出の演奏会

オーケストラに入りたいと思うきっかけになった曲が、C.オルフ:カルミナ・ブラーナです。
当時大学2年生、学校から先輩たちのオケ演奏会のドアマンを頼まれ(ホール内で待機する係、演奏中は寝てもいけないし、じっとしていなければならない)
少し?いや、だいぶ面倒くさい、知らない曲だし、、と思っていました。
ところが、ドン!O Fortuna!ドン!velut luna statu variabilis(ラテン語が聴き取れたわけではない💦)
なんだこの曲!!めちゃくちゃカッコいい!(当時はそんな感想しかない💦)
一気にオケの迫力、魅力に引き込まれてしまいました。
あれから30数年、カルミナも何回か演奏する機会に恵まれました。
やってみると、カッコいいけれど、とても大変な曲で、
好きな曲の一つですが、聴くのとやるのでは大違い、終わった後はいつも口が痛いです。
ん〜、弱音を吐くのはもうやめよう


好きな曲

他にも都響に入ってから先輩におすすめされた指揮者オットー・クレンペラー、中でもニュー・フィルハーモニア管とのマーラー:交響曲第9番は好き。
あっ!あとチャイコフスキー:くるみ割り人形のマーチも好き、他の曲も全て素晴らしいのだけど、シンプルにあんな響きを創れるなんて凄い!って思いながら、時には涙しそうになりながら演奏しています。
レナード・バーンスタイン指揮/ロサンゼルス・フィルの、弓を返す音が靴音のように聴こえるバーバー:弦楽のためのアダージョや、 オーケストラ曲ではないけれど、グレン・グールドのJ.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲も好き。 もちろん先日バレエでも演奏した、すぎやまこういち:ドラゴンクエストはいつやっても好き、と挙げればキリがありません。
これらの曲を演奏でき、しかも舞台上の特等席で聴くことができる自分は幸せだなと思う今日この頃です。
これも今まで支えてきてくださったお客様あってのこと、感謝してもしきれません。
これからも音楽を、そしてクラシックを、我々都響を、よろしくお願い致します。

おすすめの曲

  • マーラー:交響曲第9番 ニ長調
  • チャイコフスキー:バレエ組曲《くるみ割り人形》より「行進曲」
  • バーバー:弦楽のためのアダージョ op.11
  • すぎやまこういち:交響組曲『ドラゴンクエスト』
  • J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲