ボーイ・ソプラノ、テノール歌手として学んだ後、ロンドンでオペラのコレペティートルとして活動し、指揮法を学ぶ。その後ポストを得たヘッセン州立劇場やフランクフルト、ルツェルンの歌劇場であらゆるオペラを指揮。その間に現代音楽に関心を抱き、リゲティやブーレーズらの作品を指揮してアンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督も務めた。ルツェルン響、バンベルク響、スイス・ロマンド管、東京響のポストも務め、クリエイティヴなプログラムとその演奏で聴衆からも批評家からも常に注目を集める。客演も多く、近年はベルリン・フィルやトーンハレ管を指揮。

ベルリン・フィルとのリゲティ作品集、ウィーン・フィルとJ.カウフマンとの『マーラー：大地の歌』、バンベルク響とのシューベルトとマーラーの交響曲全集をはじめ、スイス・ロマンド管や東京響との録音も多い。

2026/27年シーズンから、バルセロナのリセウ大劇場の次期音楽監督となることが決まっている。

photo ©Guillaume Megevand

パリ生まれ。パリ国立高等音楽院を首席で卒業後、ウィーンでパウル・バドゥラ＝スコダ、イェルク・デームス、アルフレッド・ブレンデルに師事。1968年ミュンヘン国際音楽コンクールで満場一致で優勝を果たし、翌年リーズ国際ピアノ・コンクールでも入賞。
これまでに、ロンドン響、ロンドン・フィル、フィルハーモニア管、チューリッヒ・トーンハレ管、フランス国立管、フランス国立放送フィル、アカデミー室内管等のオーケストラと、ピエール・ブーレーズ、ジョン・エリオット・ガーディナー、フィリップ・ジョルダン、デイヴィッド・ジンマン、クリストフ・エッシェンバッハ、イルジー・ビエロフラーヴェク、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、マレク・ヤノフスキ等の指揮者と共演している。
1990年、ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ムジークの年間最優秀演奏家賞を受賞。フランス各地での主要音楽祭やBBCプロムス、日本では「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭に度々登場し高い人気を誇る。
エラート、ヴァージン・クラシックス、ミラーレから数多くの録音を残し、『サティと仲間たち』でディアパゾン・ドール賞を受賞。近年はスカルラッティ、モーツァルト、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集のほか、2023年に最新盤『モーツァルト：ピアノ協奏曲第20番＆第27番』（リオ・クオクマン指揮パリ室内管）をリリース。映画「アマデウス」ではサー・ネヴィル・マリナーとの共演でピアノ協奏曲を演奏し、話題を呼んだ。

photo:©Caroline Doutre