

指揮/大野和士
ヴァイオリン/ロマン・シモヴィチ(ロンドン響コンサートマスター)
大野和士 Kazushi ONO(音楽監督)
1987年トスカニーニ国際指揮者コンクール優勝。これまでに、ザグレブ・フィル音楽監督、都響指揮者、東京フィル常任指揮者(現・桂冠指揮者)、カールスルーエ・バーデン州立劇場音楽総監督、モネ劇場(ベルギー王立歌劇場)音楽監督、アルトゥーロ・トスカニーニ・フィル首席客演指揮者、フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者、バルセロナ交響楽団音楽監督を歴任。フランス批評家大賞、朝日賞など受賞多数。文化功労者。2017年、フランス政府より芸術文化勲章「オフィシエ」を受章、またリヨン市からリヨン市特別メダルを授与された。
これまでにボストン響、ロンドン響、ロンドン・フィル、ゲヴァントハウス管、フランクフルト放送響(hr響)、パリ管、スイス・ロマンド管、イスラエル・フィルなどを指揮。ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤル・オペラなどに登場している。
2019、21年に自ら発案した国際プロジェクトで『トゥーランドット』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を指揮。新国立劇場では、西村朗『紫苑物語』、藤倉大『アルマゲドンの夢』、渋谷慶一郎『スーパーエンジェル』、細川俊夫『ナターシャ』を世界初演、また『ワルキューレ』『カルメン』『ペレアスとメリザンド』『ボリス・ゴドゥノフ』『ラ・ボエーム』『シモン・ボッカネグラ』『トリスタンとイゾルデ』『ウィリアム・テル』と話題作を手掛けた。今年11月に『ヴォツェック』(都響がピットに入る)を指揮する。
2026年4月より都響芸術顧問を務め、2028年4月に都響桂冠指揮者に就任予定。
https://www.kazushiono.com/
ロマン・シモヴィチ Roman SIMOVIC(ヴァイオリン)
2010年より長年に渡りロンドン交響楽団のコンサートマスターを努めており、名誉指揮者サー・サイモン・ラトルの厚い信頼を得ている。
1984年モンテネグロ出身。父親にヴァイオリンの手ほどきを受け、モスクワ音楽院でマリナ・ヤシュヴィリ教授のクラスを卒業。
ロドルフォ・リピツァー賞国際ヴァイオリン・コンクール第1位、ヴィエニャフスキ国際コンクール第2位など多くの国際コンクールで優勝、入賞を果たしている。
ソリストとしても、ロンドン交響楽団、マリインスキー劇場、トリノ王立歌劇場、フランツ・リスト室内管弦楽団、カメラータ・ベルン、カメラータ・ザルツブルク等のオーケストラ、ヴァレリー・ゲルギエフ、アントニオ・パッパーノ、ダニエル・ハーディング、ジャナンドレア・ノセダ、クリスチャン・ヤルヴィ、サー・サイモン・ラトル、イルジー・ビエロフラーヴェク、パブロ・エラス・カサド等の指揮者と共演している。
ヴェルビエ音楽祭、サンクト・ペテルブルク白夜祭、ヴァディム・レーピンのトランスシベリア芸術祭、ドゥブロヴニク夏の音楽祭などにも次々と出演している。
現在、王立音楽アカデミーのヴァイオリン客員教授を務めている。
パガニーニ《24の奇想曲》全曲録音、LSO弦楽アンサンブルのリーダーとして4枚のCDに加え、イザイの《6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ》、ラトル、ロンドン響他との共演でバルトークとミクローシュ・ロージャの協奏曲もリリースしている。