楽員退団のお知らせ
ニュース
東京都交響楽団の楽員の退団について、以下の通りお知らせいたします。
第2ヴァイオリン奏者/山口直美、チェロ奏者/平田昌平が3月をもって都響を退団いたします。
昨年、都響は創立60周年を迎えました。私は、そのうちの37年間を共に歩ませていただきました。都響の変貌を身をもって味わった歳月でした。
デュカスの交響曲を指揮者なしで演奏したこともありました。何か不測の事態が起きても、一致団結してアンサンブルする都響を誇りに思います。2020年3月、コロナ禍で6ヶ月の公演中止期間があり、明けて9月、ベートーヴェンの《英雄》を弾き終わった時、お客様と奏者の間の空間に、込み上げてくる何か特別なものがあったと思います。
スタンダードな曲、初めてお目にかかる珍しい曲、古典から現代まで満遍なく挑戦していく都響と多彩な指揮者の顔ぶれ、個性豊かな楽団員の皆さんのおかげで、音楽人生が豊かになりました。最近では、魔術師マケラ氏、自然体スラットキン氏に魅了され、今後、クーシスト氏、ルスティオーニ氏と都響がどんな化学変化を起こすか目が離せませんね !
楽しんで聴いてくださるお客様と一緒に、これからも進化し続けるオーケストラでありますように ! ありがとうございました。
1990年の入団以来36年間、リハーサル前から本番に向けた準備、本番での緊張や反省を繰り返すうちに、あっという間に時が過ぎていきました。入団当初からメンバーは次々と入れ替わり、気がつけば3世代ほどの大きな変化を見てきたように思います。2026年度からは、また次の世代へと移り変わっていくのでしょう。その都響を体験できないことが、少し心残りでもあります。
チェロ・セクションをはじめ、素晴らしい仲間に恵まれ、充実した日々を送ることができました。また、いつも温かいまなざしで支えてくださったお客様には、心より感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
印象に残る演奏会は数えきれませんが、オーケストラにとって指揮者の存在がいかに重要であるかを知りました。フルネさんの香り高い音楽、ベルティーニさんの思慮深い演奏、インバルさんの活力溢れる指揮―多くの名指揮者のもとで、計り知れない学びと感動をいただきました。
2026年3月に定年退職を迎えますが、音楽が人生の中心であることに変わりはありません。
これからも進化し続ける都響を心から応援していきます、お客様におかれてもどうぞ都響をよろしくお願い致します。
写真©平舘平


