本山耀佑

コントラバス

本山耀佑 (もとやまようすけ) MOTOYAMA Yosuke

(2015年8月1日入団)

私の音楽はじめて物語

高校のオーケストラ部で(高2)
高校のオーケストラ部で(高2)
 音楽との出会いはピアノです。小2のころ、近所のピアノ教室へ通い始めました。とても優しい先生で、楽しく弾いていました。親の転勤で小5~6は和歌山で過ごし、剣道を始めました。剣道は今でもやっているのですが、精神面や全身の使い方など、音楽と共通する点は多いですね。
 その後は千葉県の公立中へ入ったのですが、そこにはオーケストラ部がありました。見学した時、チェロを弾いていた先輩が格好良くて、それでチェロを希望。ところが人数が一杯で、コントラバスをやることに(笑)。
 ここから音楽にのめり込みました。オケ部で最初に弾いたのはドヴォルザークの交響曲第8番。CDも自分で買い始め、CDショップへよく通いました。オルフェウス室内管のドヴォルザーク《弦楽/管楽セレナーデ》に感動、コントラバスの音があまりに素晴らしくて、同じ音を出したい、と1日中練習したりしました。
 200人規模のオーケストラ部があることで有名な幕張総合高校へ進学。そこで完全に音楽中心の生活に。《巨人》《ローマの祭》などを演奏しました。音大進学のコースもありましたので、音楽を語る仲間もできました。私は楽器の試験で入学したものの国公立文系コースに居て、教育学部音楽科を志望、音楽の先生になるつもりでした。が、徐々に気持ちが収まらなくなり、音楽家を目指そう、と。既にピアノを再開しソルフェージュもやっていましたが、伝手をたどって永島義男先生(東京藝術大学教授/当時)のレッスンを受け始めたのは高3の夏。姿勢から弓の持ち方まで全部をやり直し、猛特訓をしていただいて、無事、東京藝術大学に進学することができました。
 大学では引き続き永島先生に師事、室内楽に熱中しました。コントラバスが入る主要な曲をほぼ全て経験できたのは良かったと思います。4年生で山本修先生(都響首席奏者)に替わり、オーケストラにおける弾き方を改めて教えていただきました。
 大学院へ進み、吉田秀先生(N響首席奏者)と池松宏先生(都響首席奏者)に師事。進学と同時に都響へ入団しましたので、吉田先生には都響の次の公演で弾く曲を隅から隅まで指導いただきました。池松先生で衝撃的だったのは室内楽ですね。弦楽五重奏でレッスンを受けたのですが、ピツィカート1個で音楽がまるで変わってしまう。コントラバスってこんなに面白い楽器だったんだと認識が変わりました。
 レッスン室だけではなかなか体得できないことを、都響の演奏現場で、先生方の背中から学ぶことができました。とても恵まれた時間だと思います。
 大学院を卒業後も、「楽器を弾く」だけではなく人間の器をもっと大きくして自分の音楽を磨かねば、と痛感する日々。それで今後、お休みをいただいてドイツへ留学する予定です。自分がもっと上手くなって、オーケストラを盛り上げていければ、と考えています。

(『月刊都響』2019年3月号 取材/文・友部衆樹)

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