定期演奏会 Aシリーズ

第966回定期演奏会Aシリーズ

終了日時：2023年1月20日（金） 19:00開演（18:00開場）

場所：東京文化会館ホール案内座席表

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出演

指揮／ヨーン・ストルゴーズ
ヴァイオリン／ペッカ・クーシスト

プロフィール一覧

ヨーン・ストルゴーズ　John STORGÅRDS（指揮者）

ヨーン・ストルゴーズは現在BBCフィルハーモニック管とオタワ・ナショナル・アーツ・センター管の首席客演指揮者、ラップランド室内管の芸術監督を務めている。これまでにWDR響、ゲヴァントハウス管、フランス放送フィル、トリノRAI響、ロンドン・フィルなどのほかに、2008年～2015年まで首席指揮者を務めたヘルシンキ・フィルをはじめとする北欧のすべての主要楽団、またシドニ-響、メルボルン響、N響、ニューヨーク・フィル、クリーヴランド管などと共演。
　20/21シーズンは、ベルリン・フィルへのデビュー。ドレスデン・フィルへの再客演、
BBCプロムスでのBBCフィルとの共演、SWR響、ミュンヘン・フィルにデビューする。
　ストルゴーズはサロネン時代にスウェーデン放送響のコンサートマスターとして活躍。後に指揮をヨルマ・パヌラ、エリ・クラスに学んだ。

ペッカ・クーシスト　Pekka KUUSISTO（指揮／ヴァイオリン）

ヴァイオリニスト、指揮者、作曲家であるペッカ・クーシストは自由な芸術性、レパートリーへの新鮮なアプローチで知られている。アンサンブルの指揮が広く評価され、ノルウェー室内管の芸術監督、セントポール室内管、マーラー室内管のアーティステイック・パートナーを務める。サンフランシスコ響のコラボレーティブ・パートナー、ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管のアーティスティック・ベスト・フレンドでもある。2021/22年、フィルハーモニアの注目のアーティストとなる。ヴィルデ・フラング/ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管を指揮し、ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲をレコーディング。最近、ニコ・ミューリーのヴァイオリン協奏曲「縮小」をノルウェー室内管と初演レコーディング、Pentatoneによりリリース。
　ニューミュージックの推奨者。今後、ブライス・デスナー、ジューロ・ジヴコビッチ、トマス・アデス、エンリコ・チャペラの新作の協奏曲、サウリ・ジノヴィエフ、カリオペ・ツパキの室内楽のための作品等の初演を予定している。また、ダニエル・ビャルナソン、アンデシュ・ヒルボリ、ニコ・ミューリーがクーシストの為に作曲した協奏曲も演奏。近年はトマス・アデス、アンデシュ・ヒルボリ、ダニエル・ビャルナソン、エリッキ＝スヴェン・トゥール、セバスチャン・ファーゲルンド、J.S.バッハの協奏曲等のレコーディングをリリース。作曲家、打楽器奏者、プロデューサーのサムリ・コスミネンとムーミン谷・アニメシリーズ1の音楽を作曲。

曲目

シベリウス：カレリア序曲 op.10

曲目解説
シベリウス：ヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.47

曲目解説
マデトヤ：交響曲第2番変ホ長調 op.35

曲目解説

シベリウス：カレリア序曲 op.10

　ジャン・シベリウス（1865～1957）の《カレリア序曲》op.10は、ヘルシンキ大学のヴィープリ学生協会から委嘱された舞台劇『カレリア』の付随音楽の序曲を、コンサート用に独立して出版したもの。
　フィンランド南東部カレリア地方の中心都市ヴィープリは民族叙事詩『カレワラ』発祥地の一部だが、ロシア帝国の首都サンクトペテルブルクに近いその地理的条件のため、支配国ロシアとの政争に巻き込まれた悲劇の町である。日々厳しさを増していくロシアの政治的弾圧を背景に、カレリア地方との精神的絆を深める目的で、ヘルシンキ大学の学生たちが愛国的な舞台劇を企画。それに賛同したシベリウスが序曲と8つの情景の付随音楽を提供したことで、『カレリア』の存在は広く後世に知られるようになった。
　『カレリア』は13世紀から19世紀までのカレリア地方で起こったさまざまな歴史的出来事を流行の活人画（衣裳を付けた役者がポーズをとって絵画のような情景を作る）で表現する、という内容である。シベリウスの音楽は、カレリア地方の民俗歌謡を借用した第1の情景から、フィンランド国歌《わが祖国》（フレドリク・パシウス〔1809～91〕作）で華々しく幕を閉じる第8の情景まで、スペクタクル映画のように効果的で親しみやすい旋律にあふれており、興趣が尽きない。
　舞台劇の初演後、シベリウスは直ちに付随音楽をコンサート組曲へと改める作業に取り掛かる。そして最終的に序曲のほか、第3、第4、第5の情景に手を加え、前者を《カレリア序曲》op.10、後者の3曲を《カレリア組曲》op.11として別々に出版した。シベリウスが《カレリア序曲》のみ単独で出版した理由は、「作品があまりにも若書き過ぎるから」であったという。
　シベリウスの言葉通り、《カレリア序曲》は粗削りな筆致ではあるが、エネルギッシュで若々しい生命力にあふれている。曲は、勇壮なハ長調の主要主題とメランコリックなホ短調の副次主題の2つを軸に進行していく。主題の緻密な展開は避けられ、上記の個性的な旋律の合間を縫うように、中間部では《カレリア組曲》の第1曲「間奏曲」の一節が姿を現す。フィンランド民謡は直接引用されていないものの、民族的調べを思わせるシベリウス風の旋律が曲全体に散りばめられており、豊かな情感が印象深い。
（神部智）

　
　

作曲年代	1893年
初　　演	劇付随音楽として／1893年11月13日　ヘルシンキ　作曲者指揮　ヘルシンキ・フィル
楽器編成	ピッコロ、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、テューバ，ティンパニ、タンブリン、トライアングル、大太鼓、弦楽5部（チェロは2部に分割）

シベリウス：ヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.47

　1904年に発表されたシベリウスのヴァイオリン協奏曲は、彼が残した唯一の協奏曲である。もともとヴァイオリニストを目指していたシベリウスは、この楽器の演奏技法や表現上の特性を全て知り尽くしていた。その彼が満身の力をこめて作曲したヴァイオリン協奏曲は、20世紀を代表する傑作協奏曲として、今や高い人気を博している。
シベリウスがヴァイオリン協奏曲に取り組んだきっかけは、友人アクセル・カルペラン（1858～1919）の進言である。交響曲第1番ホ短調op.39（1899／1900改訂）が国際的に評価され、続く第2番ニ長調op.43（1902）の大成功でシンフォニストとしての自信を深めていたシベリウスでも、協奏曲の創作は全く新たな挑戦だった。当時のシベリウスは、支配国ロシアの圧政に抵抗して高まりつつあったフィンランドの重苦しいナショナリズムから距離を置き、より清澄な作風に向かおうとしていた。おそらく彼はヴァイオリン協奏曲の創作を通して、これまでとは異なる表現世界の扉を開こうとしたのだろう。しかし、その挑戦の道のりは困難をきわめることになった。
　最初の試練は1904年初頭に披露された初稿の大失敗である。その原因の一つとして、ソリストに急きょ抜擢されたヴィクトル・ノヴァチェク（1875～1914）の力不足を指摘する者もいる。だが鉛のように重々しい曲調や、演奏効果の乏しい独奏ヴァイオリンの超絶技巧にも見逃せない問題があった。それを自覚せざるをえなかったシベリウスは、初稿を封印して大幅な修正を加えることにする。より透明で峻厳な響きを求め、作品の内部構造にもメスを入れた改訂作業は大いに難航した。なお、その間にシベリウス一家は喧噪なヘルシンキを離れて、自然豊かなヤルヴェンパーに転居している。
　改訂稿の初演はカレル・ハリール（1859～1909）をソリストに迎え、リヒャルト・シュトラウス（1864～1949）指揮ベルリン・フィルという豪華な陣容で、1905年秋に行われた。しかし、この改訂稿も名ヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒム（1831～1907）から「退屈で飽き飽きする」と酷評されてしまう。それでもジネット・ヌヴー（1919～49）やヤッシャ・ハイフェッツ（1901～87）、ダヴィド・オイストラフ（1908～74）ら、多くのヴァイオリニストの尽力により協奏曲の真価が少しずつ認められると、その後広く世界中で演奏されるようになっていく。

　第1楽章　アレグロ・モデラート　全楽章中もっとも長大で複雑な構成を持つ。ソナタ形式を下敷きにしているが、独奏ヴァイオリンの精緻なカデンツァを展開部として配置するなど、シベリウス独自のデザインに基づいている。冒頭の主題が内包するドリア旋法の要素が全体の響きに大きな影響を与えている。
　第2楽章　アダージョ・ディ・モルト　ロマンス風の抒情的な緩徐楽章。神秘的な色彩を帯びている一方、曲の後半ではソリストの技巧的なパッセージが現れて緊迫した雰囲気になる。
　第3楽章　アレグロ・マ・ノン・タント　ソリストに圧倒的な力量を要求する躍動感に満ちたフィナーレ。性格のはっきりした2つの主題を軸にしながら、終始ダイナミックに高揚していく。
（神部智）

　
　

作曲年代	1903～04年　1905年改訂
初　　演	初稿／1904年2月8日　ヘルシンキヴィクトル・ノヴァチェク独奏　作曲者指揮　ヘルシンキ・フィル改訂稿／1905年10月19日　ベルリンカレル・ハリール独奏　リヒャルト・シュトラウス指揮　ベルリン・フィル
楽器編成	フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ、弦楽5部、独奏ヴァイオリン

マデトヤ：交響曲第2番変ホ長調 op.35

　フィンランド北部に位置するオストロボスニア地方。その中心都市オウルに生まれたレーヴィ・マデトヤ（1887～1947）はポスト・シベリウス世代の重要な作曲家で、シベリウスの指導を直接受けた数少ない人物の一人である（もう一人はトイヴォ・クーラ〔1883～1918〕）。マデトヤは幼少時、貧しい家庭に育ったが、オウルを離れた後はシベリウスと同じようにヘルシンキ大学とヘルシンキ音楽院に入学。1910年に卒業し、作曲家、指揮者、教育者および音楽評論家としての多彩な活動を始めている。
　ベルリンとウィーンを留学先に選んだシベリウスに対し、音楽家としてのキャリアを歩み始めたマデトヤが大学卒業後、シベリウスの推薦状を手に向かったのは花の都パリであった。穏健で洗練された芸術的感覚と生来の朴訥さを合わせ持っていたマデトヤが、当初大きな関心を寄せたのはフランクやダンディ、ラヴェルらに代表されるフランス音楽だったのである。しかしその後ベルリンやウィーンにも遊学し、ロベルト・フックス（1847～1927）に師事するなど、ドイツ音楽の手堅い様式的伝統も身につけようとしている。マデトヤの音楽に織り込まれた独特な国際感覚は、フランス音楽とドイツ音楽、それにシベリウスを筆頭とするフィンランド音楽をバランスよく融合した個性的な作風の内に見出すことができるだろう。
　様々なジャンルで格調高い作品を残したマデトヤだが、代表作は3つの交響曲、および『オストロボスニアの人々』op.45（1924）と『ユハ』op.74（1934）の2つのオペラである。特にオペラの評価は世界的に高く、シベリウスが成功しなかったその分野において、現在でも「フィンランドの国民オペラ」という名誉ある地位を獲得している。
　一方、マデトヤが交響曲のジャンルに集中したのは1916年から1926年にかけてであり、これは後期シベリウスの創作活動、すなわち交響曲第5番変ホ長調op.82（1915／1916・1919改訂）から交響詩《タピオラ》op.112（1926）までの作曲時期と完全に重なっている。マデトヤはシベリウスの活躍を直に横目で見ながら交響曲を創作した最初のシンフォニストであり、そのプレッシャーは相当なものであったに違いない。
　とはいえマデトヤの音楽はシベリウスのそれと少し異なり、オストロボスニア地方特有の素朴な感性が粋で軽妙な曲調とマッチし、まるで水彩画のようにひなびた雰囲気を醸し出している。シベリウスを意識しつつも、自らの個性を最大限に生かしたマデトヤの交響曲は、他の誰とも異なる独自の魅力に満ちているのである。
　そうしたマデトヤの交響曲の中で最も長大かつ悲劇的なのは、1918年に完成した第2番変ホ長調op.35である。この交響曲が作られた時代背景は、ドラマティックな曲調に至った経緯を暗に物語っていよう。第一次世界大戦（1914～18）の勃発はロシア帝国の崩壊を招き、結果的に念願の国家独立をフィンランドにもたらしている。だがその代償として、フィンランドは政治的な混乱と暗澹たる内戦（1918）を引き起こすことになる。この激しい内戦により、マデトヤは愛する兄ユリヨと友人の作曲家クーラの2人を同時に失い、その悲痛は計り知れないものであったという。第2番は当時のマデトヤの苦悩が映し出された一種の「戦争交響曲」である、と見る向きが多いのはそのためである。確かに、穏やかな作風のマデトヤにしては珍しく、作曲者の抑え難い感情の吐露が第2番の様々なフレーズに投影されているようにも見えるが、いかがであろうか。
　マデトヤの第2番は、標準的な演奏時間で45分ほどの大作である。4つの楽章からなり、第1と第2楽章、第3と第4楽章がそれぞれアタッカで結合されている。なお各楽章に調号は付されているが、激しく転調するため終始安定しない。第1楽章は変ホ長調で始まり、第4楽章はホ短調で終結する異例の調設計を示している。

　第1楽章　アレグロ・モデラート　ソナタ形式。曲の冒頭、流れるようなドルチェの旋律がどこからともなく聴こえ、一気に抒情的な世界へと導かれる。クラリネットの旋回音型に導かれて弦が奏でる副次主題も柔らかな印象。それに対して、背後で影法師のように付きまとう執拗なリズム（タンタタタタ）が心理的な焦燥感をもたらしている。展開部のモティーフを用いたコーダは規模が大きく、第2展開部の様相を呈する。
　第2楽章　アンダンテ　牧歌的な緩徐楽章。「序1－A1－B1－序2－A2－B2－コーダ」の構成。舞台裏でこだまするオーボエとホルンの調べが、悠久なる大自然を想像させる（序1）。Aでは特徴的なリズム・モティーフを背景に息の長い旋律が奏され、Bでは各楽器が加わり徐々に高揚していくが、響きの透明感が失われることはない。序2で舞台裏ホルンが、コーダで舞台裏オーボエが戻り、静かに楽章を閉じる。
　第3楽章　アレグロ・ノン・トロッポ　スケルツォとフィナーレの両要素を合わせ持つ厳しい曲調の楽章。第2楽章と同じく「序1－A1－B1－序2－A2－B2－コーダ」の構成。大きく変貌した第1楽章のフレーズが牙をむいて襲い掛かり、木管と弦楽器のトリルがそれに対峙する（序）。Aはトランペットの闘争的なフレーズで始まり、Bでショスタコーヴィチを思わせる無機質な旋律が登場すると、軍国調の行進曲が始まる。コーダでテンポを落とし、静かな弦のトレモロとともに切れ目なく第4楽章へ。
　第4楽章　アンダンティーノ　エピローグ風の短い楽章。微かな明かりに包まれつつ、最後は変ホ長調の主音の半音上であるE（ホ音）のユニゾンで、闘争の終結が静かに告げられる。
（神部智）
　
　
　

作曲年代	1918年
初　　演	1918年12月17日　ヘルシンキ　ロベルト・カヤヌス指揮　ヘルシンキ・フィル
楽器編成	フルート3（第3はピッコロ持替）、オーボエ3（第3は舞台裏バンダを兼ねる）、クラリネット2、バスクラリネット、ファゴット2、ホルン5（第5は舞台裏バンダ）、トランペット3、トロンボーン3、テューバ，ティンパニ、シンバル、小太鼓、サスペンデッドシンバル、大太鼓、弦楽5部

【ソリスト・アンコール】（1/20up）
1．Kopsin Jonas（フィンランドの民謡）
2．ELIA（フィンランドの民謡）～
　　J.S.バッハ：無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調 BWV 1006より IV.メヌエットI
　（ヴァイオリン／ペッカ・クーシスト）

【当日券情報】第966回定期演奏会Aシリーズ（1/19up）
都響WEBチケットにて当日券を発売いたします。
会場での対面販売、及び都響ガイドでの電話販売は行っておりませんのでご了承ください。

販売日時：1月20日（金）10:00～18:00　無くなり次第終了
販売方法：都響WEBチケット（セブンイレブン支払・発券／カード払い・電子チケットのみ）
※お申込みには、都響WEBチケットへの事前登録が必要です（登録無料）。
※全席種販売予定。
※当日券は会員割引、U-25割引以外の割引はございません。
※U-25割引の当日券はカード払い・電子チケットのみ。
　その他割引をご希望の方は前売りにてお求めください。　
※「来場されるお客様へのご案内」の内容に同意いただいた上でお申込みください。

※等間隔での空席設定は行いませんが、引き続き、感染症の拡大防止のため、一部の座席は販売いたしません。また、政府や自治体によるイベント開催要件に変更があった場合は、開演時間の変更、販売の一時停止や入場者数上限の設定等を行います。
ご購入前に最新情報をご確認の上、ご購入くださいますようお願いいたします。
※急遽出演者や曲目変更、または公演中止となる場合がございます。公演中止の場合を除き、払い戻しはいたしません。
　当面の間、当日券を必ず販売いたしますので、外出や体調に不安のある方は当日券（都響WEBチケットのみ）をご検討ください。
※必ず、「来場されるお客様へのご案内」の内容に同意いただいた上でお申込みください。

聴きどころ

レーヴィ・マデトヤ（1887-1947）はシベリウスの高弟。その第2交響曲はフィンランド内戦の体験を反映したドラマティックな音楽が展開される代表作。フィンランドの指揮者ストルゴーズが、ヘルシンキ・フィルとともにマデトヤの交響曲全集を完成させた第一人者として、自信と誇りをもって紹介します。シベリウスのヴァイオリン協奏曲の独奏を、フィンランドを代表するヴァイオリニスト、クーシストが務めるのも大きな聴きどころです。