指揮/小泉和裕
ヴァイオリン/ベンジャミン・ベイルマン
小泉和裕 Kazuhiro KOIZUMI(終身名誉指揮者)
新日本フィル音楽監督(1975 ~ 79)、ウィニペグ響音楽監督(1983 ~ 89)、都響指揮者(1986 ~ 89)/首席指揮者(1995 ~ 98)/首席客演指揮者(1998 ~ 2008)/レジデント・コンダクター(2008 ~ 13)、九響首席指揮者(1989 ~ 96)/音楽監督(2013 ~ 24)、日本センチュリー響首席客演指揮者(1992 ~ 95)/首席指揮者(2003 ~ 08)/音楽監督(2008 ~ 13)、仙台フィル首席客演指揮者(2006 ~ 18)、名古屋フィル音楽監督(2016 ~23)などを歴任。2021年12月、自身の半生をつづった『邂逅の紡ぐハーモニー』(中経マイウェイ新書)が出版された。
現在、都響終身名誉指揮者、九響終身名誉音楽監督、名古屋フィル名誉音楽監督、神奈川フィル特別客演指揮者を務めている。
ベンジャミン・バイルマン Benjamin BEILMAN(ヴァイオリン)
マリナー、ネゼ=セガン、シャニ、カネラキスらの指揮のもと、シカゴ響、フィラデルフィア管、ロンドン・フィル、フランクフルト放送響などと共演。ベルリン・フィルハーモニーやアムステルダムのコンセルトヘボウ、ウィグモアホールといった檜舞台でリサイタルを行い、またエクサンプロヴァンスやヴェルビエなどの著名音楽祭に出演している。近年は現代音楽への関りも深い。
ワーナークラシックスにレコ―ディングを行い、2016年にストラヴィンスキー、ヤナーチェク、シューベルト、クライスラー作品を収録した『スペクトラム』をリリースした。
使用楽器は日本音楽財団保有の1740年製のグァルネリ・デル・ジェス「イザイ」。
グァルネリ・デル・ジェス1740年製ヴァイオリン「イザイ」
この楽器は、ベルギーを代表する世界的ヴァイオリン奏者で作曲家のウジェーヌ・イザイ(1858〜1931)が所有していたことからこの名前が付けられた。楽器の中には小さなラベルが貼られ、赤いインクで「このデル・ジェスは私の生涯を通じて忠実なパートナーだった。イザイ1928」とフランス語で書かれており、イザイの国葬の際には棺の前をクッションに載せられ行進した。その後、1965年に巨匠アイザック・スターン(1920〜2001)の所有となり、1998年に日本音楽財団がこの楽器をスターンから購入した後も、彼が生涯に渡り愛用した。
写真:©Sophie Zhai
